ガラガラの映画館で「パラサイト(白黒版)」を鑑賞
こんにちは。ハルエイミーです。
今さらですが「パラサイト(白黒版)」を観てきました。
今回はこの感想と、コロナの影響で今映画館がどのような状態かをお伝えしたいと思います。
映画館がガラガラ!
コロナ対策
上野御徒町の映画館に行ったのですが、人がほとんどいなかったです。
実際にこの「パラサイト」も私ともう1組のみだったので、ほとんど貸切状態でした!
シアターに入る前にスマホみたいなもので一人一人体温を計測して、熱がなければ入場可能、という感じでした。
また、ひじ掛け部分が気になる方には、それ用の消毒液も設置されていました。
座席は1つずつ空けて座るようになっていて、私は彼氏と観に行ったのですが、隣に座っていると座席を空けるよう言われてしまいました…すみません。
驚いたのは上映中も係員が15分に1回くらいのペースで1座席ずつ空けて座っているか確認しに来ていたことです。
徹底されていますね!
以前放映していた新海誠監督作品が上映されている(~6/18限定)
上野御徒町のTOHOシネマズでは、「パラサイト(白黒版)」の他にも「君の名は。」や「天気の子」、「言の葉の庭」など新海誠監督の作品が再上映されていました!
6月18日までの限定上映のようなので、ファンの方は要チェックですね!
チケットの予約ができない
予約はできないようになっており、当日劇場で購入する方法以外はないようです。
人がそもそも少ないので、座席が空いていないなどの問題は起こらないと思うので当日購入でも十分だと感じました。
「パラサイト(白黒版)」感想
あらすじ
一言でめっちゃ端折って説明すると、
半地下に住む貧しいキム一家がお金持ちのパク一家に、身分を詐称して家庭教師やら家政婦などで雇われて働くようになるが、結局どれだけ詐称しても貧しい臭いが出てしまい、格差は埋められないよね、という話。
んー、ネタバレしないように書くと難しいですね…
韓国での格差社会の実態を描いている作品です。
実際に、作中では貧しいキム一家は階段を降りるシーン、パク一家は階段を上るシーンが多く描かれていたりします。
高台に住むお金持ちと、半地下に住む貧しい家族。
大雨が降った時にもその格差は如実に描かれます。
半地下の家は水没して多くの所有物がダメになってしまったのに対し、高台のお金持ちは大雨のおかげでPM2.5がなくて快適、と相反することを言っています。
このように本作では格差を描くにあたり、「水」はとても大きな役割を果たしているのですが、もう一つ格差を描いた象徴的なものがあります。
「におい」です。
貧しいにおいがすると、パク家の父ドンイクが言っていたり、息子ダソンがキム一家のにおいに気づいたり。
あらゆる場面でにおいに関する描写が出てきます。
映画という2Dでにおいを描写することはかなり難しいと思いますが、さまざまな工夫で観客にもこのにおいはどういうものなのか?を理解できるようにされていると感じました。
白黒版は実際どうだったか?
私がみたのは白黒版だったわけですが、6月5日というわりと最近に公開されたもののようですね。
カラー版がなかったので白黒版をみたという感じなのですが、それでも違和感なく楽しめました。
白黒をずっとみていると、だんだんと色がついているように不思議とみえてくるんですよね。
キラキラとした日差しの暖かさや、半地下の薄暗いジメジメとした感じなど…
おそらくこれは自分の想像なんだと思いますが、色がついていないことでいろいろと想像を膨らますことができるのは良いなと思いました。
洪水になってトイレから下水が噴き出す場面は、これがカラーだったら気持ち悪くなってしまうかもなあとか思ってみてました。
また、人によっては俳優の表情に集中ができてよいという意見もあるかもしれません。
私はまだカラーをみていないので、カラーもみてみたいなと思いました。
魅力的な俳優陣
ギジョン演じるパク・ソダムさんが見れば見るほどきれいに感じました。
最初はあまりパッとしない子だなあと思っていましたが、美術の先生として両親を部屋に入れないなど、自分の指導方針をバシッと主張するクールなところなどがとてもきれいに見えました。
そうかと思えば、大雨の日にパク家から逃げてきた場面で、これからどうすればいいのかと絶望するシーンはとても人間らしさがあり、さすが女優だと感じました。
あと、お金持ち奥様ヨジュンが石田ゆりこさんに似ているなと思いました。
めちゃめちゃ美人で確かにこういうお金持ちの奥さんいそう、と思いました。
その他の役も本当にはまり役で演技も素晴らしかったです。
伏線がたくさん!
この作品、本当によくつくられていて、伏線がたくさんあったりして何回も見返したくなるんですよね。
その中でもゾッとするほど納得したものをいくつか紹介します。
【以下ネタバレ注意!!!】
テントが日本、リビングが韓国、地下が北朝鮮
大雨の日にダソンが庭にテントを張って一夜を明かすのですが、それが日本で、夫妻が寝たリビングが韓国、元家政婦夫がいた地下が北朝鮮を描写しているのではないかという考察がネット上にありました。
ダソンのテントはアメリカ製なんですよね。
これはアメリカに守られている日本を表していて、なおかつ庭の真ん中にポツンとあるテントは日本という島国を表しています。
それを対岸から眺める夫妻がいるリビングは韓国。
そして、地下の元家政婦夫妻は北朝鮮のものまねをしたりしています。
すなわち地下が北朝鮮ですね。
これはゾッとするほど納得しました。
ここまで作りこむのは本当にすごいです…
一番富裕層に近かったギジョンが殺されるという絶望感
キム一家は基本的には、もともといた家政婦や運転手を陥れてその地位を手に入れていくのですが、唯一ギジョンだけはもともといなかった美術の先生として雇われ、才能を認められています。
また、洪水で家が水没したとき、ギテクやギウが家から物を持ち出そうとするのに対し、天井からタバコを取り、吸っていました。
これは天井という地上(富裕層)に手を伸ばせば届くところにいるという描写です。
また、パク家が留守にしているとき、ギジョンは2階のお風呂に入っており、兄ギウにもお前はこの家が似合う的なことを言われています。
2階という富裕層の居場所、そしてお風呂で貧しい臭いを消そうとしていた行動。
このことから、キム一家の中で唯一富裕層に一番近い存在だったと考えられます。
そんなギジョンが最後には殺害されてしまうという皮肉。
本当に現実の残酷さを訴えかけてくるストーリーだと思いました。
ダソンをてなづけた方法はスキンシップ?
ギジョンはじっとしていられないと言われていたダソンを何時間かでとてもてなづけているようです。
これにはスキンシップが関係するのでは?と言われています。
ダソン母は犬には触れるが子供に触れる場面はほとんど出てこないんですよね。
ダソンがそのようなスキンシップに飢えていたところをギジョンは見抜き、膝の上にのせたりして愛情を注ぐことですぐにてなづけることができたのではないでしょうか。
夫婦はドラッグを日常的に使用していた
運転手がカーセックスをやっていたのではと夫妻が疑うシーンで、薬の話が出てきます。
その際に夫ドンイクが妻に耳打ちするのですが、この内容は最後まで出てきませんでした。
おそらく、薬でも出てきたら俺らも日常的に使っていることがばれるぞ、といった内容だと推測します。
夫妻がリビングで情事を行う時に妻がドラッグをちょうだい!と叫んでいたので、おそらく日常的に使っていたのでしょう。
このようなところでも、普段は上品なお金持ち夫妻も性欲という人間的で下品な部分を持っているということを表しており、貧しい者と同じ人間だと描写されていると感じました。
椅子の数が変わる
パク家の椅子の数はもともと8つだったのですが、それが途中から10に増えているといいます。
これは、パク家に関わる人数を示していて、最初はパク家とキム家の8人、元家政婦夫妻の登場で10になったということでしょう。
格差を超えるには愛が必要?
パク家はキム一家のにおいに気づいていくのですが、1人最後まで気が付かない人がいます。
ダヘです。
ダヘはギウと恋愛関係となり、キスまでしていますが、においには気が付いていないようでした。
これは恋は盲目というものなのでしょう。
最後にパーティー会場が殺人現場となったときも、ダヘはギウをおんぶしていましたから、恋や愛があれば格差を乗り越えられるという微かな希望を示していると思いました。
映画館は今がチャンス!パラサイトおもしろすぎ!
ということで、映画館が今めちゃめちゃ空いていますよー、ということと「パラサイト(白黒版)」のレビューをお届けしました。
「パラサイト」の考察はネット上でもっと細かい考察をしている方もたくさんいるので、何回かみてみるのも楽しめると思います。
それではまた!


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